
こんな悩みを解決する記事を書きました。
私は機種変更時に、左下の画面が表示されたのでパスワードを入れましたが、ロックを解除できずに困っていました。
ですが、今回ご紹介する方法を私も実践して、失敗せずにメタマスクを復元させることができました。






この記事でご紹介する『MetaMask(メタマスク)の復元方法』を実践するだけで、たった3分で簡単かつ失敗なしでメタマスクを復元させることができます。
記事の前半では『メタマスクの復元の注意点』を解説しつつ、記事の後半では『メタマスクの復元方法や復元後にやるべきこと』を具体的に解説します。
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【機種変更した時】MetaMask(メタマスク)の注意点
スマホやPCを機種変更した時、メタマスクも旧端末から新端末へ引継ぎ(復元)をする必要があります。
メタマスクの復元について、事前に以下の内容を確認しておきましょう。
- 引き継がれるもの
- 事前に準備するもの
引き継がれるもの
メタマスク復元時に引き継がれる項目は、以下のとおりです。
引き継ぎ項目 | Ethereumネットワーク | その他ネットワーク |
---|---|---|
ネットワーク | 手動で追加 | |
トークンと残高 | 手動で追加 | |
トランザクション(入金送金履歴) | ||
トランザクション(スワップ履歴) | ||
トランザクション(NFT購入履歴) | ||
スワップ履歴 | ||
NFT表示 | 手動で追加 | 手動で追加 |
基本的にEthereumネットワークのみ自動、それ以外は手動で復元できます。復元すれば、トークンとその残高を表示されます。NFTについても手動で追加することで表示可能です。
ただし、Ethereumネットワーク以外のトークンはトランザクション履歴が復元できないので注意しましょう。
事前に準備するもの
メタマスクの復元に必要なものは、以下のとおりです。
- 新しい端末(引継ぎ先)
- 旧端末(引継ぎ元)
- メタマスクアプリ(新旧端末の両方にインストールしておく)
- シークレットリカバリーフレーズ(ウォレットの復元に必要)
- 秘密鍵(アカウントの復元に必要)
シークレットリカバリーフレーズとは、簡単に説明すると「ウォレットを復元させるための合言葉」です。
一方、秘密鍵とは、ウォレットの中にある「アカウントを復元させるための鍵」といったところです。
つまり、どちらか片方が分かっていても完全に復活させることはできないので、両方知っておく必要があります。
シークレットリカバリーフレーズ、秘密鍵を確認するには、旧端末が必要になります。データ消去する前や買取に出す前に必ず用意しておきましょう。
シークレットリカバリーフレーズ・秘密鍵の確認方法
シークレットリカバリーフレーズ、秘密鍵の確認する方法をそれぞれご紹介します。
どちらも新端末でメタマスクを復元する前に、旧端末で確認しましょう。
シークレットリカバリーフレーズの確認方法










シークレットリカバリーフレーズは、12個の英単語のことです。
表示された12個の英単語は引継ぎ先の端末で必要になるので、メモを取って無くさないように保管しましょう。




秘密鍵の確認方法








秘密鍵は64文字の英数字のことで、アカウントの数だけ存在します。
シークレットリカバリーフレーズと同様に、表示された64文字も引継ぎ先の端末で必要になるので、メモを取って無くさないように保管しましょう。




MetaMask(メタマスク)の復元方法
メタマスクの復元方法をスマホとPCに分けて、それぞれご紹介します。
【スマホ版】MetaMask(メタマスク)の復元方法
新端末でメタマスクアプリを起動。ログイン画面下の「ウォレットをリセット」をタップします。
「理解したうえで続けます」をタップ。
「delete」と入力して「ウォレットを削除」をタップします。






「シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートします」をタップ。
旧端末で表示されたシークレットリカバリーフレーズとパスワードを入力して、「インポート」をタップします。




「完了」>「自動セキュリティを有効にする」の順にタップします。
ホーム画面が表示されたら、ウォレットの復元が完了です。






【PC版】MetaMask(メタマスク)の復元方法
MetaMask公式サイト(https://metamask.io)にアクセスして、画面右上の「ダウンロード」をクリック。


使用しているブラウザ版のメタマスクをインストールします。
Chromeの場合、「MetaMask for Chromeをインストール」をクリック。


次に「Chromeに追加」をクリックします。


「拡張機能を追加」をクリック。


画面右上の「パズルマーク」>「ピンマーク」をクリックすると、アイコンが固定されて起動しやすくなります。


「既存のウォレットをインポート」をクリックします。


「同意します」をクリック。


旧端末で表示されたシークレットリカバリーフレーズを入力し、「シークレットリカバリーフレーズの確認」をクリック。


パスワードを入力して、「ウォレットをインポート」をクリック。


「完了」をクリック。


ウォレット画面が表示されたら、復元が完了です。


MetaMask(メタマスク)復元後にやること
メタマスクのウォレット復元が完了したら、以下の項目を実施しましょう。
- トークンの表示
- NFTの表示
- ETH以外のアカウント復元
トークンを表示する方法
ウォレットの復元だけでは、ETH以外のトークンは表示されません。そのため、手動で追加する必要があります。
①ホーム画面で「トークンをインポート」をタップ。
②トークン名を検索>表示したいトークンにチェック>「次へ」の順にタップします。




③「インポート」をタップ。ホーム画面に戻るとETH以外のトークンが表示されました。




NFTを表示する方法
メタマスクでは、ウォレットに所持しているNFTを表示させることができます。


メタマスク上にNFTを表示させる方法は、以下のとおりです。
- NFTのアドレスとIDをコピーする
- メタマスクでアドレスとIDを入力してインポートする
- メタマスクで表示されているか確認する
この手順を行うことで、どのアカウントでNFTを保管しているのかを、メタマスクを見るだけで確認できます。
ETH以外のアカウント復元方法
ETH以外のアカウントも手動で復元が必要です。
①ホーム画面上の「アカウント名」>「アカウントまたはハードウェアウォレットを追加」>「アカウントをインポート」の順にタップ。






②秘密鍵を入力して「インポート」をタップ。他のアカウントが復元されます。






MetaMask(メタマスク)を復元する時のよくある質問
- シークレットリカバリーフレーズを忘れたら?
-
メタマスクの「設定」から確認できます。
シークレットリカバリーフレーズの確認方法は、こちら。
忘れないようにメモを取り、他人に知られないように保管しましょう。
- 秘密鍵の確認方法は?
-
メタマスクの「設定」から確認できます。
秘密鍵の確認方法は、こちら。
シークレットリカバリーフレーズと同様に、メモを取って厳重に保管しましょう。
- パスワードを忘れたら?
-
シークレットリカバリーフレーズがあれば、パスワードの再設定が可能です。
再設定は、ウォレットをリセットすることで新しいパスワードを設定できます。
ウォレットのリセット方法は、こちら。
- ハッキング対策は?
-
ハッキング対策は、以下のとおりです。
メタマスクのハッキング対策- 公式サイトからメタマスクをダウンロードする。
- シークレットリカバリーフレーズ、秘密鍵を他人に教えない。
- メタマスクを使用後はロックする。
- フリーWi-Fiには接続しない 。
- 怪しいDMやサイトのリンクを開かない。
これらの対策を実施することで、ハッキングや詐欺を未然に防ぐことに繋がります。
【まとめ】
今回は、機種変更した時に失敗しないMetaMask(メタマスク)を復元する方法をご紹介しました。
本記事の内容をまとめると以下のとおりです。
- メタマスク復元時に自動で引き継がれるもの、自動で引き継がれないものがある。
- 復元には、シークレットリカバリーフレーズと秘密鍵が必要。確認は旧端末で行う。
- 新端末でメタマスクをインストールし、シークレットリカバリーフレーズと秘密鍵を使って復元させる。
- ETH以外のトークンやNFTは、手動で追加することでメタマスクに表示可能。
- セキュリティ対策を必ず行う。
これらの情報を事前に知っておくことで、機種変更時のメタマスク復元で失敗する確率を減らすことができます。ぜひ参考にしてみてください。

