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投資歴4年で仮想通貨の運用益20万円以上の実績を持つ筆者が、イーサリアムの基本的な仕組みから投資判断に必要な特徴まで徹底解説していきます。
この記事を読めば、イーサリアムの本質を理解し、自分にとって適切な投資対象かどうかを判断できる知識が身につきます。
記事の前半では「イーサリアムの基礎知識」について解説し、後半では「メリット・デメリット」や「実際の購入方法」まで具体的にご紹介します。
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イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアムは、ロシア系カナダ人のプログラマーであるヴィタリック・ブテリン氏が開発したブロックチェーンプラットフォームです。
このプラットフォーム内で使用される暗号資産(仮想通貨)を「イーサ(ETH)」と呼び、日本では一般的にプラットフォームと通貨の両方を「イーサリアム」として表現しています。
イーサリアムは2015年に誕生し、ビットコインに次ぐ時価総額2位の暗号資産です。
ビットコインとの大きな違いは、スマートコントラクト(自動実行される契約プログラム)機能を搭載しており、これにより様々な分散型アプリケーション(DApps)の開発基盤として活用されています。
2022年9月には「ザ・マージ」と呼ばれるアップデートを実施。PoWからPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ移行し、環境負荷の軽減とネットワーク効率の向上を実現しました。
プラットフォーム内でのトランザクション手数料や各種サービスの支払いにはETHが必要となり、エコシステム全体の基軸通貨として機能しています。
イーサリアム(ETH)の歴史
2013年にホワイトペーパーを発表
イーサリアムの構想は2013年に、カナダのウォータールー大学に在籍していたヴィタリック・ブテリン氏が「Ethereum white paper」を発表したことから始まりました。
2014年のイーサリアム財団設立とプレセール
2014年にはイーサリアム財団が設立。
開発資金確保のために42日間のプレセールを実施し、約32,000BTCの資金調達に成功します。
2015年7月30日「フロンティア」公開
2015年7月30日、最初の開発段階「フロンティア」でイーサリアムが公開されました。
当初は開発者向けの仕様でリリースされ、バグや不安定性への対処を考慮したものでした。
2016年「ホームステッド」アップグレード
2016年には第2段階の「ホームステッド」へとアップグレードされ、ネットワークの安定性が向上します。
THE DAO事件とハードフォーク
2016年6月、スマートコントラクトを活用した分散型ファンド「THE DAO」でハッキング事件が発生。
被害額は当時のレートで約360万ETH約50億円相当とされています。
被害者救済のためハードフォークが実施されましたが、これに反対する一部のコミュニティがイーサリアムクラシック(ETC)として分裂する事態となりました。
2022年9月 PoSへ移行
その後も継続的なアップデートを重ね、2022年9月には環境負荷軽減を目的としたPoS(プルーフ・オブ・ステーク)への移行が完了し、現在に至っています。
イーサリアムが注目される理由
イーサリアムが多くの投資家や開発者から注目される背景には、ビットコインにはない独自の技術的特徴があります。
主な注目ポイントは以下の2つです。
1.スマートコントラクト
スマートコントラクトは、あらかじめ設定した条件が満たされると契約内容が自動で実行される仕組みです。
例えば「1年後に3ETHをAさんに支払う」というプログラムをブロックチェーンに記録すると、期日になると自動的に送金が実行されます。
従来の取引では銀行や仲介業者が必要でしたが、スマートコントラクトでは第三者を介さずに当事者同士のみで取引が完結します。
これにより、相手の素性がわからないインターネット上でもトラストレス(信頼関係なし)に取引を行うことが可能です。
暗号資産の送金だけでなく、商品売買や不動産取引など様々な分野での業務効率化が期待されており、この汎用性の高さがイーサリアムの大きな魅力となっています。
2.DApps構築のプラットフォーム
イーサリアムは、中央管理者不在でも自立稼働するブロックチェーン技術を利用した「分散型アプリケーション(DApps)」を構築するためのプラットフォームです。
DAppsでは企業や政府などの中央管理者がいなくても、参加者全員がデータを分散管理することでアプリケーションが稼働します。
従来はDApps開発には高度な技術が必要でしたが、イーサリアムの登場により多くの開発者が参入できるようになりました。
現在では、DeFi(分散型金融)領域に保管されている暗号資産の総額が5兆円(執筆時点)を超えるなど、レンディングプラットフォームや分散型取引所など多様なサービスが生まれています。
この開発環境の提供により、ブロックチェーン技術が社会に広く応用されるきっかけを作ったことが、イーサリアムが注目される大きな理由です。
イーサリアム(ETH)のメリット
イーサリアムが投資家から注目される背景には、優れた技術的な特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.独自のトークンが作れる
イーサリアムでは「ERC-20」という独自の規格を使って、誰でも簡単にオリジナルトークンを発行できます。
この規格に従って作られたトークンは、同じルールで動作するため、異なるプロジェクト間でも互換性を保てるのが特徴です。
実際に、テザー(USDT)やチェーンリンク(LINK)などの人気トークンもこの仕組みで作られています。
すべてのERC-20トークンは一つのウォレットで管理でき、利用者にとって非常に便利な環境といえるでしょう。
この統一された規格により、企業や開発者が新しいサービスを立ち上げる際の技術的ハードルが下がり、イノベーションを促進する土台となっています。
2.NFT発行のプラットフォームとして機能する
イーサリアムは、NFT(非代替性トークン)の世界で圧倒的なシェアを誇る基盤プラットフォームです。
従来のデジタルデータは簡単にコピーされてしまうため価値を証明することが困難でしたが、イーサリアムの「ERC-721」規格を使うことで、各トークンに独立した価値を持たせることが可能になりました。
実際に、著名なデジタルアーティストBeepleの作品が約75億円で落札されるなど、NFT市場の急成長を支える重要な役割を果たしています。
近年はSolanaなど他チェーンも台頭していますが、NFTマーケットプレイスでのイーサリアムのシェアは依然として高く、今後も中心的な存在であり続けるでしょう。
3.DeFi構築のプラットフォームとして機能する
イーサリアムは分散型金融(DeFi)分野において必須とも呼べる存在になっています。
現在展開されているDeFi関連サービスの大部分がイーサリアムのブロックチェーンを基盤として構築されています。
BNBチェーンやSolanaなど競合チェーンも成長する中、DeFi市場ではイーサリアムが最大級のシェアを誇っています。
レンディング(貸し借り)、DEX(分散型取引所)、流動性マイニングなど、多様な金融サービスがイーサリアム上で稼働しています。
DeFi市場の拡大に伴い、イーサリアムの需要も継続的に増加しており、投資対象としての価値を高める重要な要因となっています。
イーサリアム(ETH)の課題
ここからはイーサリアムが抱える課題について、現状と今後の展望をご紹介します。
1.スマートコントラクトの弊害
イーサリアムの最大の特徴であるスマートコントラクトは、同時に深刻な課題も抱えています。
この技術は契約内容を自動実行する仕組みですが、一度ブロックチェーンに記録されると修正や削除が極めて困難になります。
過去には、スマートコントラクトの脆弱性を突いた攻撃により360万ETHが盗まれる事件が発生しました。
この事態を解決するため、イーサリアムは「ハードフォーク」という手段で被害を巻き戻しましたが、コミュニティが大きく分裂し、「イーサリアムクラシック(ETC)」という新たな通貨が誕生する結果となりました。
プログラムにミスや不具合があった場合、その影響は取り返しがつかないことが多く、投資家にとって常にリスクとなっています。
2.スケーラビリティ問題
取引量の増加に対してネットワーク処理能力が追いつかない点は、イーサリアムの深刻な問題です。
イーサリアムは取引情報だけでなく、ブロックの中にスマートコントラクトを実行するプログラムまで書き込むので、必然的に情報量が多くなり、処理速度の低下を招きます。
利用者が増えるほど取引の承認時間が長くなり、ネットワークが混雑することで実用性に大きな影響を与えています。
特にNFTやDeFiブームの際には、取引が完了するまで数時間かかるケースも発生しました。
この問題を解決するため、レイヤー2ソリューションやシャーディングなどの技術開発が進められていますが、根本的な解決には時間がかかると予想されています。
3.ガス代の高騰
イーサリアムを利用する際に必要な手数料(ガス代)の高騰は、ユーザーにとって大きな負担となっています。
ネットワークが混雑すると、優先的に処理してもらうために高額なガス代を支払う必要があり、ピーク時には1回の取引で数千円から数万円の手数料がかかることも珍しくありません。
これにより、少額取引が現実的でなくなったり、一般ユーザーがDeFiサービスを利用しにくくなったりするなど、イーサリアムの普及を妨げる要因となっています。
現在ガス代削減を目指したレイヤー2や「Dencun(デンクン)」などのアップグレードにより、段階的に改善が進んでいる状況です。
イーサリアム(ETH)の今後と将来性
イーサリアムの将来性を考える上で、技術革新と市場環境の変化が重要な要素となっています。
継続的なアップデートによる機能強化と、長期的な価格成長ポテンシャルを詳しく見ていきましょう。
1.イーサリアムのアップデート
イーサリアムは2025年3月から5月にかけて、次期大型アップグレード「Pectra(ペクトラ)」を実施。
このアップデートは「The Merge」以来最大規模の変更となり、ユーザビリティとネットワーク効率の大幅な向上が期待されています。
主な改善提案 | 改善内容 | 効果 |
---|---|---|
EIP-7702 | 一般的なウォレットがスマートコントラクト機能を持つ「スマートアカウント」として動作可能 | 複数取引の一括処理やガス代の代替支払いを実現 |
EIP-7251 | ステーキング上限が32ETHから2,048ETHに大幅に引き上げ | 大口投資家のステーキング効率が向上 |
これらの技術革新により、イーサリアムの競争優位性が強化され、DeFiやNFT市場での主導的地位がさらに確固たるものになると予想されます。
アップデートの成功は、イーサリアム財団の技術力を市場に示す重要な機会でもあります。
2.2030年の予想価格は360万円
多くの専門家がイーサリアムの長期的な価格上昇を予測しており、2030年には大幅な価格上昇が見込まれています。
専門家 | 2030年の予想価格 |
---|---|
VanEck | 1万1849ドル (約170万円) |
Finderの専門家 パネル | 2万3372ドル (約333万円) |
ARK InvestのCEO キャシー・ウッド氏 | 16万6000万ドル (約2371万円) |
他にも上位記事の予想では、2030年のイーサリアム価格が最高で26,000ドル(約370万円)に達する可能性が示されています。
ただし、価格上昇の実現には複数の条件が必要です。スマートコントラクト技術の実社会での普及、企業や政府機関での採用拡大、そしてNFTやDeFi市場の持続的成長が重要な要因となります。
競合ブロックチェーンとの競争激化や技術的課題の解決状況によっては、より保守的な価格予想となる可能性もあることを理解しておく必要があります。
イーサリアム(ETH)の購入方法
イーサリアムの購入は、取引所での口座開設から始まり、入金、実際の購入という3つのステップで完了します。
1.暗号資産取引所の口座開設する
イーサリアムを購入するには、まず信頼できる暗号資産取引所で口座を開設することが必要です。
国内にはコインチェックやGMOコインなどの複数の取引所があり、手数料の安さ、セキュリティの高さ、使いやすさなどを比較して選択することが重要になります。
口座開設の手順は、以下の流れとなっています。
- メールアドレスの登録
- 基本情報の入力
- 本人確認書類の提出
本人確認は運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書と、顔写真の撮影によって行われます。
多くの取引所では、書類の審査完了後に取引が可能となり、早い場合は申し込み当日から利用開始できるケースもあります。
初心者の方は、操作画面が分かりやすく、サポート体制が充実している取引所を選ぶと安心して取引を始められるでしょう。
詳しい口座開設方法は、こちらの記事を参考にしてください。
>>【初心者必見】コインチェックの口座開設方法を3ステップで解説
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2.取引所口座に日本円を入金する
口座開設が完了したら、イーサリアム購入のための資金を取引所口座に入金する作業が必要になります。
入金方法は主に銀行振込、クイック入金、コンビニ入金の3種類から選択可能です。
- 銀行振込:手数料が比較的安く、多額の入金に最適。
- クイック入金:24時間いつでも即時反映。すぐに取引を始めることが可能。
- コンビニ入金:全国のコンビニで手続きができて便利。
入金時は指定された振込先を正確に確認し、振込人名義を間違えないよう注意が必要です。
入金が反映されるまでの時間は方法により異なりますが、確認できてから次のステップに進みましょう。
3.イーサリアムを購入する
入金確認後、いよいよイーサリアムの購入手続きに入ります。
購入方法は販売所取引と取引所取引の2種類があります。
- 販売所:取引所が提示する価格でイーサリアムを即購入が可能。操作が簡単で初心者におすすめ。
- 取引所:他のユーザーと直接売買を行うため、販売所より安い価格で取引できる可能性あり。
購入時は希望する金額または数量を入力し、注文内容を確認してから実行ボタンを押します。
購入したイーサリアムは口座残高に反映され、保有資産として管理されます。
価格変動を考慮し、一度に大量購入するのではなく、少額から始めて慣れることが賢明な投資戦略といえるでしょう。ほとんどの取引所で500円程度からイーサリアムを購入できますよ。
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イーサリアム(ETH)に関する質問
イーサリアムに関してよく寄せられる質問について、投資判断に役立つ重要なポイントを整理してお答えします。
イーサリアムで何ができますか?
イーサリアムは単なる仮想通貨ではなく、多様なアプリケーションを構築できる総合プラットフォームです。
最も代表的な機能がスマートコントラクトで、これにより契約の自動実行が可能となり、従来の書面契約をデジタル化できます。
- NFT(非代替トークン)の作成・取引
- DeFi(分散型金融)サービスの利用
- 独自トークンの発行によるICO(新規仮想通貨公開)
- ブロックチェーンゲーム内アイテムの売買や所有権の証明
これらの機能により、イーサリアムはWeb3.0時代のインフラとして重要な役割を担っており、今後も様々な革新的サービスの基盤となることが期待されています。
ビットコインとの違いは何?
ビットコインとの違いは、以下のとおりです。
イーサリアム | ビットコイン | |
---|---|---|
目的 | 分散型アプリケーションDAppsの 開発プラットフォームとして設計 | 「デジタルゴールド」として価値保存 |
スマートコントラクト機能により、 自動実行される契約システムを構築 | 決済手段としての機能に特化 | |
取引の承認 | プルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行。エネルギー消費量を大幅に削減 | プルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用 |
投資対象として見ると、異なるリスクとリターンの特性を持っています。
イーサリアムのハードフォークとは?
イーサリアムのハードフォークとは、ネットワークの大幅なアップデートを実施する際に行われる、互換性のない仕様変更のことです。
従来のブロックチェーンとは完全に分離された新しいルールが適用されるため、すべての参加者が同時にアップデートする必要があります。
これまでイーサリアムは「ホームステッド」「メトロポリス」「ザ・マージ」など複数の大型ハードフォークを実施してきました。
2025年の「Pectra」アップデートも大規模なハードフォークとなり、ユーザビリティの向上とネットワーク効率の改善が期待されています。
イーサリアムは何円から取引できますか?
イーサリアムは比較的少額から取引を始めることができ、多くの国内取引所では500円程度あれば購入可能です。
ただし、実際の取引では各取引所が設定する最小取引単位や手数料を考慮する必要があります。
例えば、0.001ETH(イーサリアム価格が40万円の場合、約400円相当)から取引できる取引所が多く、初心者でも手軽に投資を始められる環境が整っています。
また積立投資サービスを利用すれば、月1,000円程度からの自動投資も可能なので、まず少額から始めて市場の動きに慣れるのが良いでしょう。
イーサリアム(ETH)の今後の価格はいくら?
イーサリアムの将来価格については、複数の専門機関が楽観的な予測を示しています。
年 | ETHの予想価格 | 円換算 |
---|---|---|
2025年 | 1,370ドル~7,990ドル | 約19万円~111万円 |
2026年 | 2,990ドル~7,800ドル | 約42万円~108万円 |
2030年 | 2,000ドル~26,000ドル | 約28万円~360万円 |
この大きな価格上昇の背景には、継続的なアップデート、ETF承認による機関投資家の参入、NFT・DeFi市場の拡大があります。
ただし、競合プラットフォームとの競争激化や規制環境の変化、技術的課題などのリスク要因も存在するため、価格予測には不確実性があることを理解した上で投資判断を行うことが重要です。
【まとめ】今すぐイーサリアムを始めよう
今回はイーサリアムの基本的な仕組みから将来性まで詳しく解説しました。
今イーサリアムが注目されている理由は次の2つが挙げられます。
イーサリアムのメリットとデメリットについては、以下のとおりです。
イーサリアムの今後と将来性については、以下の2つが挙げられます。
ブロックチェーン技術への投資を検討している方は、まず少額からイーサリアムを始めるのがおすすめです。
まだイーサリアムを持っていない人は、この機会に取引所の口座開設から始めてみましょう!
詳しい口座開設方法は、こちらの記事を参考にしてください。
>>【初心者必見】コインチェックの口座開設方法を3ステップで解説
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